住所: 〒105-0022 東京都港区海岸1丁目1-1-917
ファックス: 03-5843-7995
原井のホームページ: http://harai.main.jp/
メールアドレス:
1984年 | 岐阜大学医学部卒業,ミシガン大学文学部に留学(文化人類学専攻) | ||
1985年 | 神戸大学精神科で研修。 | ||
1986年 | 国立肥前療養所に就職,山上敏子先生から行動療法を学ぶ。 | ||
1998年 | 国立菊池病院に転勤。精神科医長。 うつ病や不安障害,薬物依存の専門外来と治験などを担当。 |
||
2000,2001年 | ハワイ大学精神科アルコール薬物部門に留学。 | ||
2003年 | 臨床研究部長。 | ||
2007年 | 診療部長。 | ||
2008年 | 医療法人和楽会なごやメンタルクリニック院長 | ||
2013年 | Associate Clinical Professor, Department of Psychiatry, University of Hawai'i (ハワイ大学精神科臨床准教授)2018年 |
なごやメンタルクリニックを退職。東京にて原井クリニック(仮称)を準備中 |
精神保健指定医,精神科専門医,日本認知・行動療法学会認定専門行動療法士,動機づけ面接トレーナー |
1978年 | 昭和53年3月 | ヴィアトール学園洛星高等学校卒業 |
昭和53年4月 | 岐阜大学医学部医学科入学 | |
1983年 | 昭和59年3月 | 同 卒業 |
1984年 | 昭和59年6月 | 神戸大学医学部研修生入学 |
昭和59年9月 | ロータリー奨学金にてミシガン大学3年次編入 文化人類学専攻 | |
1985年 | 昭和60年5月 | 同 中退 |
2003年 | 昭和60年6月 | 神戸大学医学部研修生 退学 |
1985年 | 昭和60年7月 | 神戸大学医学部精神科医員(研修医) |
1986年 | 昭和61年7月 | 国立肥前療養所厚生技官(医師) |
1998年 | 平成10年6月 | 国立療養所菊池病院へ転勤 |
平成10年10月 | 精神科医長に昇任 | |
2000年 | 平成12年1〜2月, 平成13年1〜3月 |
ハワイ大学医学部精神科アルコール薬物部門に 留学(Visiting Scholar) |
2003年 | 平成15年4月1日 | 臨床研究部長に昇任 |
2004年 | 平成16年4月1日 | 独立行政法人国立病院機構 菊池病院に名称変更 |
2007年 | 平成19年4月1日 | 同 診療部長に出向 |
2008年 | 平成20年1月1日 | 医療法人和楽会に就職(なごやメンタルクリニック院長) |
2013年 | 平成25年8月12日 | ハワイ大学精神科臨床准教授に就任 嘱託として, 熊本県精神保健福祉センター(平成11年4月〜平成17年3月) |
気分障害や不安障害,物質使用性障害の治療,行動療法,EBM,精神症状評価,薬効評価
受託研究費による研究 最近のもののみ
厚生科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業)「パニック障害を主とするストレス関連疾患に関する医療実態の調査」分担研究者,
「重度精神障害者の治療及び治療効果等のモニタリングに関する研究」研究協力者など
過去数年間は,不安障害やうつ病,双極性障害,統合失調症などについては数社から責任医師として試験を受託した。
2016年現在受託しているもの
小児の統合失調症に対する臨床試験 (プラセボ対照二重盲検無作為割り付け)
双極性障害に対する臨床試験 (プラセボ対照二重盲検無作為割り付け)
成人のうつ病に対する臨床試験 (プラセボ対照二重盲検無作為割り付け)
1987〜1995年 | 国立久留米病院附属看護学校 非常勤講師 精神医学に関する講義を担当 |
1992〜1999年 | 国際協力事業団主催による国際集団研修 地域保健指導者コースにおけるアルコール依存症対策講師(英語) |
1997〜1998年 | 佐賀大学非常勤講師 全学教育センターにおいて精神保健に関する講義を担当 |
2015年〜 | 金城学院大学非常勤講師 教養科目 "Topics in Comparative Culture" |
動機づけ面接は2004年のWorld Congress of Behavior and Cognitive Therapiesのときから,毎年数回開催している。対象はメンタルヘルス関係者,保護観察所や裁判所関係者である。
強迫性障害はOCDの会主催の研修会にて毎年開催している。
1984年から,Hans. J. Eysenck Ph.D,Joseph H. Berke M.D., Phillip Barker RN, Isaac Marks M.D., William Hanning M.D., William T. O'Donohue Ph.D. , Michelle Craske Ph. D.らが来日した際の講演で,通訳を行っている。
医師,精神保健指定医,日本認知・行動療法学会認定専門行動療法士,
日本精神神経学会認定精神科専門医
Member of Motivational Interviewing Network of Trainers(Trained in Crete, 2004)
日本精神神経学会,日本認知・行動療法学会,日本行動科学学会,日本アルコール薬物医学会,American Psychological Association, American Psychiatric Association, Association for Behavioral and Cognitive Therapies (Formerly Association for Advancement of Behavior Therapy), Motivational Interviewing Network of Trainers,日本児童青年期精神医学会
日本認知・行動療法学会(旧日本行動療法学会)常任理事 学会誌「行動療法研究」編集委員長(2010年4月から2016年5月まで) 代議員(2016年6月から)
MINT Inc. (Motivational Interviewing Network of Trainers) Board of Directors(2012年11月から2015年11月まで)
日本動機づけ面接協会 代表理事(2012年10月から)
OCDの会 世話人
神戸大学から統合失調症を診療するつもりで,肥前療養所に来たら,山上先生がおられました。言われるがまま,神経症患者に対するSST,主張性訓練から行動療法を始めました。そして,気分障害,薬物依存と手を広げてきました。九州は行動療法が盛んなところです。しかし,熊本には本当に誰もいませんでした。強迫性障害などの不安障害の治療については,熊本県唯一の専門施設です。菊池病院は強迫性障害については全国版の治療施設になっていました。一方,菊池病院からはスタッフがいなくなり,患者さんのニードに応じることが次第に難しくなっていきました。国立病院として行政から求められるニードも増してきて,私は行動療法家を続けるか,国立病院の職員を続けるかのどちらかを選ばなくてはならなくなりました。2008年に前者を選んだ,ということになります。
薬物依存も菊池病院でゼロからスタートしました。認知行動療法を専門にする私にとって,覚醒剤がUCLAのMatrixプログラムにつながり,それが動機づけ面接につながるのはごく自然な流れでした。この方法を身につけてから私の診療のスタイルはずいぶん変わりました。菊池に来た頃最初のころに手がけた強迫性障害の患者さんとの面接記録を今読むと,自分でも吹き出しそうになります。
認知行動療法は過去22年,動機づけ面接は過去6年間私がやってきたことです。これらが最近,日本で注目されるようになりました。私の役割の重さを感じています。今,本を書いているところです。言語や価値観,判断行動に対する行動分析学の貢献は予想以上のものがあり,わくわくします。人間は限定合理的に行動し,感情で物事を判断する,言語は身内のゴシップと貴重な情報にただ乗りする不逞の輩を嵌めるために進化した,なんて面白いです。日常生活していたら当たり前のことですが。
治験を手がけています。菊池病院にいるとき,治験のおかげで自前で研究費を捻出し,学会への旅費も出せるようになりました。しかし,治験はお金のためだけではありません。薬品の治験を行うことが精神療法の治験に将来つながると考えています。多施設共同で多数の患者を広告で集めて,厳密な評価を10週間続けて行う,ということは,通常のプライベートな研究では望み得ないものです。不安障害の治験に組み合わせて,認知行動療法の試験も行えるようになることが将来の夢です。
自分の人生を振り返ると面白いことに気がつきます。子どものころ,私は自分を引っ込み思案で口べただと思っていました。中学で演劇部に入ったのはそれを治すためでした。そして中1で演劇部に入るというのは私だけだったからでもあります。体育も苦手でした。大学では水泳部に入りました。運動嫌いを治すためでした。大学医学部で水泳部に入ったのは私を含めて二人だけだったからでもあります。自分が苦手にしていること,人がやらないこと,を好きこのんでする,という癖が幼い頃からあるようです。自分の劣等感を治すためだったり,競争相手が多いところを避けるためだったりということでしょう。理由はどうあれ,困難であり,他の人がやらないこと,かつ大事なことは,私のやるべき課題だ,と思っています。誰でもやれる楽な商売の誘惑に負けないように。
Last updated: 12/19/2010 14:08:02
Page Top ▲