JICA短期専門家フィリピン派遣2018/4/9-19 業務完了報告 A brief report of Philippine visit for a JICA project on Substance abuse

専門家活動報告

1. 派遣国:フィリピン
2. 配属機関:フィリピンJICA事務所
3. 指導科目:動機づけ面接
4. 派遣期間:2018/4/9~4/19
5. 活動内容、成果:
フィリピンにおける薬物乱用問題とその社会背景、治療の現状について現場に赴き視察を行った。実際の現場にて治療に関わるスタッフ16名を対象にして動機づけ面接の3日間ワークショップを行った。
現地での活動は全て英語を使って行った。フィリピン英語に関しては多少のアクセントの違いを感じた程度で、英語によるコミュニケーションにはおおよそ問題はなかった。
6. 達成状況:
10日間という短期間であったが幅広い範囲で視察を行った。マニラの民間薬物依存治療施設(Family Wellness Center)とIloilo市の医療施設、Pototanの国立治療施設、NAミーティングを視察した。薬物密輸にかかわっていたことがあるNAのメンバーと面談し、政府の施策と国際情勢の中でのドラッグ・ビジネスを広い見地から知ることができた。さらにTondoのスラムを視察し、青少年の中で住宅用接着剤が乱用されている実情を知った。
動機づけ面接という言葉自体はフィリピンでも知られていたが、実践している人はごく一部だった。3日間のワークショップは知識獲得ではなく、実技・実践を重んじたものである。終了後、参加者は今後の継続的な実践練習の必要性を異口同音に語っていた。今回のワークショップがフィリピンの治療スタッフの実際の能力を向上させるきっかけになったと考えられる。
7. 具体的成果品リスト:
終了後の参加者の熱意、今後の継続的な研修の必要性の意見が見られた。

専門家活動報告(詳細情報)

1. 専門家指導分野およびその関連分野にかかる受入国、協力先、カウンターパートの配属時点と活動終了時の状況の変化(※):
精神科医・行動療法家である原井が指導可能な領域は、薬物依存に対する動機づけ面接だけでなく、認知行動療法や応用用行動分析学、強迫性障害・不安障害の治療、生活習慣病に対する動機づけ面接、精神薬理学と症状評価など多岐にわたる。
今回は薬物依存に対する動機づけ面接に絞って指導を行った。原井は2003年からMINTのメンバーである。実際のワークショップの録音を対象にしたトレーナー技能検定でも十分な評価を受けている実績がある。
フィリピンではMr. Reniel B. Cristobal、Dr. Mariano S. Hembraの2名がすでに動機づけ面接を知っているとしていた。実際には古い知識のまま更新されていないなど、経験あるトレーナーによる継続的なコーチングが必要な状態であった。

2. 専門家指導分野及びその関連分野で、今後受入国が取り組む必要があると考える課題:
動機づけ面接に限らず、認知行動療法などのエビデンスに基づく介入技法は、最初から完成された形があり、それを継承すれば良いというものではない。エビデンスに基づくということは既存のエビデンスを疑うということでもある。「知らざるを知らずとせよ是知れるなり」が科学の伝統である。伝統技能を学ぶかのように、トップダウン方式で家元から習って修了証をもらえば一丁上がりのような考え方を変える必要がある。
しかし、実際には日本の精神医療でもこれができていない。米国の薬物依存対策でも政策に左右されることが多く、実際のパフォーマンスに基づいて最善の治療を選択し、改善するということはできていない。CRA(Community Reinforcement Approach)のようにエビデンスがあっても、政策決定者の嗜好に合わないことから採用されないものもある。まだこれからの国であるフィリピンではぜひ、実際のパフォーマンスに基づく医療の改善を目指してほしい。

3. 類似プロジェクト、類似分野への今後の協力実施にあたっての教訓、提言等:
あれだけ電線が入り組み、盗電も横行する国で10日間の間に停電がなかったのが不思議だった。TondoではイギリスのNPOが入り、シングルマザーに対する就労支援、健康教育を行っていた。人口集中にインフラ整備が間に合わず、ゴミが不法投棄されている場所だが、それなりの衛生水準が保たれているようだった。
(漏電は良くあるようでPototanの国立治療施設では視察の前日に建物の一つが全焼していた。死傷者はなく、消火活動は滞りなかったようだった。)

4. 専門家指導分野及びその関連分野でのドナー・国際機関の動向(※):
動機づけ面接に関しては日本での指導的立場にあり、またトレーナーの国際組織であるMINTでも委員会活動を行っている。MINTでは各地域での支部やトレーナー育成をサポートしている。将来的にフィリピンの中でもトレーナー研修が行えるようにしたい。

Personal accounts

JICA, Japan International Collaboration Agency, funded my visit in Philippine. Shogo  Kanemori, a local JICA representative, coordinated my visit. He selected participants, and find two “facilitators” who he said they claimed they know and practice MI in the Philippine addiction field; Mr. Reniel B. Cristbal and Mariano S. Hembra MD. Reniel is a recovered counselor, has attended two or three substance abuse treatment curricula including Hazelden, and runs his treatment rehab. He said he knows MI, CBT, and REBT and trains Philippino addiction counselors for these methods. He knows NA representatives in Japan whom I too know for years. Mariano is a psychiatrist working at Western Visayas Medical Center. He got Fulbright Scholarships and finished a  program at Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health. He has participated workshops by DD-Stout, Steve BergSmith, and Steve Cole.

I rate my workshop was successful. One of my goals was motivating Philippines to apply to the MINT TNT. In the first day, the two was somewhat disengaged. They checked their smartphones. In the second day, they changed. In the third day, we did MITI4.21 coding training. Just like Terri did in JAMI 6th, we concentrate one global “Empathy,” and three behavioral counts, question, SR, and CR. We recorded real plays by smartphones and coded others’ recording. It was fun for all of us. Reniel and Mariano said they are going to apply to the MINT TNT in New Orleans.

 

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