日本行動分析学会第34回年次大会シンポジウム「医師による行動分析学の応用」 2016/09/11

企画 奥田健次 杉山尚子

話題提供

話題提供:
笠原 諭(東京大学医学部附属病院)
原井 宏明(なごやメンタルクリニック)
大矢 幸弘(国立成育医療研究センター)

対話セッション司会:
奥田 健次(行動コーチングアカデミー)
指定討論: 松岡 弘修(Scarab Behavioral Health Services, LLC)

原井の抄録

タイトル:PBDがJABSに,JABTがJABCTに,精神科医がMINT理事になり,OCDの会が奥田健次を呼ぶ
キーワード:Mindful Writing、Aesthetics

私は医師だが,私には「医師による行動分析学の応用」という演題はとても思いつかない。一つには行動分析学自体が応用の学問である。そして,医学は全てが応用かといえばそうではない。私は精神科医だから精神医学を修めている。第112回日本精神神経学会大会のテーマは「まっすぐ・こころに届く・精神医学-その軌跡をたどる」だった。分子イメージングや東洋的叡智,レジリエンス,○○の作用機序云々などが7000人名を越える精神科医の前で発表されていた。専門医の単位のために参加していた私は目を回していた。旧知の知人を捕まえては,Gawandeの「死すべき定め」の話をしたが,誰にも相手にされなかった。死期を悟ることは恵みにもなるのだが,そのような「死」の応用には医師は興味を示さないのだろう。
私は精神神経学会の会員を30年弱続けているのに大会では孤独だった。行動分析学会には会員になってもいないのに,今回が二度目の登壇で,今はとても孤独を感じるような状況ではない。PBDのウィンターカンファレンスに始まる,私と行動分析学の軌跡を辿りたい。そして,これからどうなるのか,どこへ行けばどうなるか,を皆さんと一緒に考えたい。

方法としての動機づけ面接―思春期を指導・支援する人のために

第35回 日本思春期学会総会・学術集会 特別講演

場所 浅草ビューホテル
日時 8月 27日 (土), 13:40 ~ 14:30

動機づけ面接(Motivational Interviewing, 以下MI)とは患者自身の内発的動機づけを治療者が積極的に引き出し,関わることによって行動が変わるようにする独特のコミュニケーションである。ゴール志向的でありながら,クライエント中心の態度を一貫して保つ。患者の問題行動・発言に寄り添いながら,裏側に隠された感情や背景を探り,患者が自ら矛盾に気づき,解消に向かい,自分の力で行動変化を起こしていくように促す。

短期介入法の一つであり,認知行動療法などの他の心理療法や薬物療法などと一緒に使われることが多い。米国国立アルコール研究所による大規模ランダム化比較試験の中で,介入法の一つとして採用されたことがきっかけで広く知られるようになった。現在では,依存症や精神科の枠を越え,生活習慣病における行動変容や公衆衛生領域,終末期医療における決断支援にも有用性のエビデンスが示されるようになった。日本では2005年の国際認知行動療法学会でのワークショップ,2007年の松島・後藤による訳書によって徐々に知られるようになった。和文文献数が2000年代は29件だったものが,2010年からは178件になるなど急速に普及してきている。

演者は精神科医・行動療法家である。肥前療養所に就職してから,強迫性障害とアルコール依存症を主な対象として行動療法をするようになった。クライエント中心アプローチという概念は聞いたこともなく,私にとっての行動療法とは患者に嫌なことを無理矢理させることだった。不潔恐怖の患者に汚れを触らせ,依存症の患者に断酒を強いた。7歳の長男にはうつ病の問題があり,それが理由で小児・思春期の患者を扱う気になれなかった。無理強いは無理と実生活を通じてわかっていたからだ。そんな私が2004年にMIのトレーナー研修を日本人としては始めて受け,自分自身が大きく変わった。7歳だった不潔恐怖の女児を治せるようになり,その子に大学進学のお祝いを贈ることもできた。今では患者の2割は未成年である。MIのトレーナー経験を通じて糖尿病や関節リウマチの臨床にまで関わるようになった。

どのような精神療法でも言えることだが,MIにも技術的な側面と態度としての側面がある。

なぜMIがここまで広がるのか,行動療法らしい工学的な側面を紹介しながら,その奥にある態度についてもお話ししたい。

認知行動療法のパフォーマンス

日本認知・行動療法学会第41回大会 2015年10月2日(金)~4日(日)

自主企画シンポジウム「開業カウンセリングルームにおける、認知行動療法のアウトカム。認知行動療法のパフォーマンス」

指定討論者 草稿

EBMとは何か

EBMも人口に膾炙するようになった。「私はエビデンスによる裏付けがない治療法をやっています」と大きな声で言うことは恥ずかしいと思うべきだ,というのが今の御時世である。たしかに「ホメオパシーが良い」「オルゴン療法は凄い」とメジャーな学会で言い出したら,変人扱いだろう。
では「私がやっている治療法にはエビデンスによる裏付けがあります」はどうだろう?
自慢になるのだろうか?
治療法にはエビデンスの裏付けがあるのだろうが,“私”には裏付けがあるのかどうかわからない。「私の”フェラーリ”は300km/h以上出せる」と言っても,“私”に出せるかどうかはわからないのと同じである。
根拠に基づいた医療とは「良心的に明確に分別を持って、最新最良の医学知見を用いる」という医療のあり方をさす。これは医療者に向けられた言葉である。患者にとってはどうだろう?
患者の立場からすれば医療者がEBMをしているかどうかはどうでも良く,その医療者が自分にとって役立つかどうかが知りたい情報である。「良心的に明確に分別を持って、最新最良の医学知見を用いて」医療者選びをしたいはずである。一方,症状に困っている患者にとっては,「良心的に明確に分別を持って」判断するのは難しいことだ。そして,その判断能力があったとしても,患者に必要な最新最良の医学知見とは米国国立衛生研究所が行ったRCTの結果ではなく,受診候補に入っている医療者の最新の治療成績だろう。
車に喩えて言えば,フェラーリのスペックではなく,ドライバーのスペックが患者にとって必要な情報である。しかし,実際はどうだろう?
医療者の大半は患者に自分の車のスペックを教えることはできても,自分自身のスペックを教えることはできていないはずだ。それにもかかわらず,自分の知っているエビデンスに基づく治療法を患者に勧めようとする。
私たちのほとんどは髪の毛を切っているはずであるが、どこでいつ切るかどうかの判断はどうやってしているのだろう?
ウォーレン・バフェットはこんな格言を残している「散髪が必要かどうかは床屋に聞いちゃいけない。」

パフォーマンスのサイエンス

戦後,先進国でもっとも医療の成績が上がったのが周産期医療である。
妊婦死亡率でみれば1980年は20.5だったものが1996年には6.0になった。
16年間で1/3になっている。

アトゥール・ガワンデの「医師は最善を尽くしているか」から引用する。

医学研究に携わる医師に、現代医学の進歩はどうやって実現したのかを尋ねて欲しい。
たいていは、エピデンスに基づく医療(EBM) のモデルについて語るだろう。
これは、臨床試験によって正しくテストされ、効果があると証明されていない医療技術は、どんなものであっても実際の臨床では用いてはいけない、という主張である。
臨床試験は、できれば二重盲検化された、ランダム化比較試験であれば理想的である。
しかし、1987年にランダム化比較試験による確かなエビデンスを用いているかどうかについて各医療分野をランクづけしたところ、産科学は最下位になった。
産科医はランダム化比較試験をほとんど行わないし、もし行っても、その結果を大方、無視する。(中略)

一方、産科では、新しい方法について試す価値がありそうに見えたとき、産科医が臨床試験での結果が出るのを待つことはなかった。
先に進んで実際に試してみて、結果がどうなるのか経過を見るようにしていた。
産科学の改善の道は、トヨ夕方式やGE方式と同じ方法であった。迅速に、しかし、常に結果に注意を払い、改善を目指すということである。

産科医療にはアプガースコアもあり、結果はすぐに出る。そのデータを各施設で公開し,比べあうことこそが死亡率の低下という素晴らしい医療の進歩に結びついた。

精神科でも疾患によっては結果をすぐに出せるものもある。アルコール依存症における断酒率は良い例だ。勤労者におけるうつ病患者の復職率も良いだろう。強迫性障害におけるY-BOCSなどアプガースコアに似た標準的な尺度もある。その気になればパフォーマンスを見せ合い,結果を競い合うことは精神科でも可能ではある。

医療の問題

医療の成績を出せば良いとは皆が考えるだろう。でも,今度は評価の対象を決めることが難しい。

精神医療が扱う範囲はこの30年間でも大きく広がった。小児から老人まで,高所恐怖の患者から触法精神障害者まで,産科医療のようにアプガースコア一つで評価を統一できるとは誰も思わない。

さらにいえば,精神医療の仕事は“治すこと”だけではない。というよりも精神医療が始まってから今までの間を振りかえると,「治す」というのはごく最近の変化であり,治らないことを前提に,福祉的に支えることがメインの仕事だったことがわかる。今でも多くの精神医療機関にとっては“治す”ことよりも,障害の受容とリハビリーテーションの方がメインの仕事である。

統合失調症や双極性障害,発達障害,認知症,依存症,境界性パーソナリティー障害など精神医療のメインストリームである疾患を振り返って欲しい。「治せる」,「受診も薬も止められる」,とは誰も言わないはずだ。

精神医療は障害者福祉と一体化している。自立支援医療(精神通院医療)の診断書を書き,障害者手帳が取れるようにし,デイケアなどでリハビリをし,A型事業所などで就労支援をし,さらに障害年金で生活が支えられるようにすることも必要だ。これをメインの仕事にしている医療機関も多いはずだ。

改めて患者の側に立ってみよう。場合によっては患者自身が福祉サービスを求めていることがある。たとえば,ある患者が医療機関を選ぶとき,「障害年金を一番もらいやすいところが良い」と考えていたとしたら,どうだろうか?
私たちはそのデータを集めて公表すべきだろうか?
患者からのニードは確かに高いはずだし,改めて評価方法を開発する必要もない。しかし,医療者側・行政側はこのようなデータの公表を歓迎するだろうか?

筆者としては,行動療法を実践し,”治せる”治療法を実施していると自称するものは,治療法ではなく,自分のスペックを系統的に集め,公開すべきだと思う。

一方,それが社会に与える影響も同時に考えておく必要もある。そして,どのような影響が医療者側にとっても,患者側にとっても望ましいことなのかも決めておく必要があるだろう。

条件反射制御法は行動療法になれるか? ―科学的言説とは―

日本認知・行動療法学会第41回大会 2015年10月2日(金)~4日(日)

行動療法士会企画シンポジウム「条件反射制御法は,行動療法として認知されるか?―実践から後付けの理論を考える―」

指定討論者 草稿

発表に用いたパワポファイル(PDF)原井 on the associative learning theory(1)

条件反射制御法は行動療法になれるか?

これは集合の問題である。「行動療法は条件反射制御法になれるか?」という質問は誰もしないだろう。行動療法はさまざまな要素を含む概念であり,そこに含まれる要素は1959年に概念が生まれてから,ずっと増え続けている。

条件反射制御法∈行動療法 ?

条件反射制御法には創始者がいる。平井愼二著「条件反射制御法」はどう思っているか?

平井は“学習理論に著者は賛成しない。学習理論は誤っており,精神や行動に関する種々の分野の発展を阻害してきたと考える”(1)。だから,創始者の立場ははっきりしている。

平井:パヴロフ学説の応用⊄学習理論の応用

行動療法家:行動療法⊆学習理論の応用

だから,条件反射制御法は行動療法とは相容れない。お別れである。

平井愼二著「条件反射制御法」は学術書か?

学術書としてみたら異様な本である。

  1. 先行研究を一切,調べていない

一切,系統的なレビューがない。清々しい。

  1. 引用文献が面白すぎる

外見は166ページある立派な単行本だが,引用文献は全体で10件しかない。そのうち5件は自著である。外国人のものはすべて訳書である。

例えば,

E・マルデ、ルシュテイン(1979)世界名作で学ぶ大脳生理学.講談社

これは調べるとブルーバックスである。他には,

柘植秀臣(1974)条件反射とはなにかーパヴロフ学説入門.ブルーパックス,講談社

平井と演者は同世代である。私も高校生のころにはブルーバックスには大変,お世話になった。しかし,高校生の時に買った本を2015年に出す自著に引用文献として出す勇気はとても私にはない。

  1. 人と動物を言語で区別するという素人常識に従っている

日本行動療法学会第36回大会で松沢哲郎先生に特別講演をしていただいた。訓練をすればチンパンジーにも言語を操れることは平成の年代ならば中学生でも教わることだ(2)。

創始者を無視して技法を見てみよう

平井の著書の理論的部分を無視して,患者の記載のところだけを見ると興味深いところがある。“はじめに”にある場面は薬物条件づけによって覚せい剤のパラフェルナリアが強い条件刺激になったことを意味している。そして,おまじないなどの技法は抑制学習(Inhibitory Learning)に注目していることがわかる。

エクスポージャーを物質依存に対して用いるのは1990年ごろからある。” Cue exposure and relapse prevention”で検索するとかなりの文献がみつかる。さらに,Craskeらが,抑制学習に関する理論的レビューを書いている(3)。今まで行動療法家はエクスポージャーを消去・馴化としてしか見てこなかった。もっと積極的に反応抑制を学習していることにも注目すべきだろう。

EMDRという前例

EMDRは始まった時点では行動療法の新しい技法として注目された。演者も1992年にEMDR (Eye Movement Desensitization and Reprocessing)をオーストラリアで開かれた国際行動療法会議(WCBT)で知り,大変興味を引かれた。なによりもJoseph Wolpeが絶賛していたのである。

しかし,この技法は現代では行動療法の一技法としてはみなされていない。EMDRの治療開発者はEMDR専門家として行動療法研究者からは独立してしまっている。

行動療法には解体研究(Dismantling study)という伝統がある。新しい治療法が出現すると,その新しい部分だけを取り去った治療と,新しい治療の間の成績を比較してみるのである。それをEMDRに行ってみたら,その結果は芳しいものではなかった(4)。こうした批判に対してShapiroは感情的な反応をした。そして,行動療法学会との付き合いに避けるようになった。

条件反射制御法を行動療法にできるか?

あとは行動療法家がどうするかだろう。条件反射制御法には確かに抑制学習という行動療法家が見落としていた観点がある。この方法の効果を検証するRCTを日本で行うことができれば,それは学術的業績になり,行動療法に貢献したことになるだろ。

文献

  1. 平井愼二. 条件反射制御法 物質使用障害に治癒をもたらす必須の技法. 東京: 遠見書房; 2015. 20 p.
  2. 国語2 文部科学省検定済教科書 中学校国語科用 平成4年度版. 東京: 光村図書出版; 1992.
  3. Craske MG, Treanor M, Conway CC, Zbozinek T, Vervliet B. Maximizing exposure therapy: An inhibitory learning approach. Behav Res Ther. 2014 Jul;58:10–23.
  4. Cahill SP, Carrigan MH, Frueh BC. Does EMDR work? And if so, why?: a critical review of controlled outcome and dismantling research. J Anxiety Disord. Jan;13(1-2):5–33.

2013/10/09 , Foreign Language Translation of MI – Trials of translators, Ambivalence of readers, poster presented at MINT Forum Krakow, Poland

Foreign Language Translation of MI – Trials of translators, Ambivalence of readers-
Hiroaki Harai, MD. Japan 1)
Sung Hee Cho, PhD, Korea 2)
Paul Kong, Hong Kong 3)
Ralf Demmel, Germany 4)
MINT IAC, International Advisory Committee (Chair, Ivan Balan Ph.D. USA)
1) Nagoya Mental Clinic, Nagoya, Japan
2) Baekseok University, Department of Counseling, Seoul Korea
3) Substance Abuse Clinic in United Christian Hospital, Hong Kong
4) University of Muenster, Germany

All translation is a compromise-
the effort to be literal and
the effort to be idiomatic;.
Benjamin Jowett

Introduction
Disseminating MI across countries and languages is one of the missions of MINT. Translating books, documents and training materials such as slides for the presentation are indispensable activities for dissemination. In the field of psychological testing, where comparative researches are prevalent, translations of standard measures have now appeared in a multitude of different languages and are often validated across languages. As the researches about MI are about language and communication, there should be scientific researches about translation either. However, no paper has appeared as to “Foreign Language Translation” and “Motivational Interviewing” to date. (Based on the search result of PyschINFO July 2013.)
This paper addresses the trials of the translators and ambivalence or frustrations of readers of the translated documents. Examples of translations into Major European languages, Chinese, Korean and Japanese are reviewed. As there are no comprehensive resources available for translators in MINT, this paper proposes a checklist for future guidance based on other areas of translations.
1 Start and maintain MINT endorsed glossary of key terms
2 Have a network for translators and critics.
3 If possible, have a back translate to English, and check the validity.
The practice of MI translations
MINT has four core values; Inclusivity, Informality, Internationalism and Volunteerism. English is the lingua Franca. All communications within MINT occur in English. However, to achieve inclusivity and informality, communicating one’s own proprietary language is needed. This means taking an initiative to translate key concepts and literatures about MI have reasons for MINT to consider it as a core activity. At the same time, translating MI literatures happens all over the world, not necessarily within MINT. Most of the learners start to learn new methods by reading, and translating English literatures into their own language has a centuries long history to adopt new methods from outside. And this type self learning translations is clandestine, as Non-English literatures are not searchable by Anglophones, and is not recognized by MINTies.
The Rosetta stone of MI
First, I want to start showing how translations look like. I asked MINT IAC (International Advisory Committee) members how MI and its principles are officially translated into non-English languages. The selection of language is based on convenience.
Definitions and key concepts of MI
MI-3 offers three levels of definitions;
Lay definition: A collaborative conversation style for strengthening a person’s own motivation and commitment to change.
Clinical definition: A person-centered counseling style for addressing the common problem of ambivalence about change.
Technical definition: A collaborative, goal-oriented style of communication with particular attention to the language of change, designed to strengthen personal motivation for and commitment to a specific goal by eliciting and exploring the person’s own reasons for change within an atmosphere of acceptance and compassion.
There are two key concepts of MI, OARS and spirit of MI.
OARS: An acronym for four basic client-centered communication skills: Open question, Affirmation, Reflection, and Summary.
Spirit: The underlying set of mind and heart within which MI is practiced, including partnership, acceptance, compassion, and evocation.
These are translated in other languages as follows;
German Motivational Interviewing
Definition für Laien: Motivational Interviewing beschreibt einen vom Geiste der Kooperation getragenen Austausch, der die Förderung der Motivation und der Selbstverpflichtung zur Veränderung zum Ziele hat.
Definition für die Praxis : Motivational Interviewing beschreibt eine personenzentrierte Art und Weise, dem in Beratung und Therapie häufigen Phänomen der Ambivalenz zu begegnen.
Definition für die Wissenschaft : Motivational Interviewing beschreibt einen auf ein definiertes Ziel gerichteten sowie von Akzeptanz und Wohlwollen geprägten Austausch zwischen Patient und Therapeut, in dessen Verlauf die Beweggründe, die den Patienten zu einer Veränderung motivieren könnten, in Erinnerung gerufen und formuliert werden, um sowohl die Motivation des Patienten zu festigen als auch seine Absicht, das jeweilige Ziel tatsächlich zu verfolgen.
OARZ: Ein die vier grundlegenden Fertigkeiten klientenzentrierter Kommunikation beschreibendes Akronym: Offene Fragen, Affirmation, Reflexion, Zusammenfassung
Grundhaltung : Die der Anwendung des Motivational Interviewing zugrundeliegende und durch Partnerschaft, Akzeptanz, Wohlwollen sowie In-Erinnerung-Rufen gekennzeichnete Einstellung des Therapeuten.
French EM, l’entretien motivationnel
Définition pour: L’entretien motivationnel est un mode de conversation basé sur la collaboration pour renforcer la propre motivation et l’engagement vers le changement de la personne.
Définition clinique: L’entretien motivationnel est un counseling centré sur la personne pour intervenir sur le problème commun de l’ambivalence au changement.
Définition technique: L’entretien motivationnel est un style de communication collaboratif orienté vers un but et qui porte une attention particulière au langage de changement. L’intention derrière ce type d’entretien est de renforcer la motivation et l’engagement vers un but spécifique de changement par l’exploration et l’évocation des arguments en faveur du changement dans un atmosphère d’acceptation et de compassion.
OuVER : Questions Ouvertes, Valorisation, Écoute réflexive, Résumer
L’esprit: partenariat, acceptation, compassion, Évocation
Spanish EM, Entrevista Motivacional
¿qué es?: La EM es un estilo de entrevista colaboradora, dirigida a potenciar las capacidades del otro y sus propios motivos para cambiar
definición clínica, ¿para qué sirve?: La EM es un abordaje terapéutico centrado en la persona que permite explorar y resolver la ambivalencia habitual que acompaña los procesos de cambio
Definición técnica, ¿cómo funciona?: La EM es un estilo de comunicación colaborador, dirigido a un objetivo, que pone un interés especial en el lenguaje de cambio. La EM se dirige específicamente a fortalecer la motivación para cambiar, explorando y evocando, los argumentos individuales y propios de cada cual para conseguir ese cambio
PROSA: Preguntas abiertas (Open Questions)- Reflejos (Reflection) Ofrecer Información y Consejo (Ask permission for counselling) S- Sumarios (Summary) A- Afirmación (Affirmation)
Spirit: Colaboración (Partnership), Aceptación (Aceptance), Evocación (Evocation), Compasión (Compassion)
Swedish MI
Lekmannens definition: Motiverande samtal är en samarbetsinriktad samtalsstil som syftar till att stärka en persons egen motivation och åtagande till förändring.
Praktikerns definition: Motiverande samtal är en personcentrerad rådgivningsstil för att ta itu med det vanliga problemet med ambivalens till förändring.
Teknisk definition: Motiverande samtal är en samarbets- och målinriktad kommunikationsstil som riktar särskild uppmärksamhet mot förändringens språk. Den är avsedd för att stärka personlig motivation och åtagande för ett specifikt förändringsmål genom att framkalla och utforska personens egna skäl för förändring inom en accepterande och medkännande atmosfär.”
BÖRS : fyra centrala färdigheter i kommunikation. Minnesakronymen BÖRS:
Bekräfta (Affirmation), Öppna frågor (Open Question), Reflektera (Reflection), Summera (Summary).
Den underliggande andan i MI: Partnerskap, Acceptans (inkluderar; absolut värde, empati, affirmation, autonomistödjande), Medkänsla, Framkallande.
Dutch MG, Motiverende gespreksvoering
Lekendefinitie: Motiverende gespreksvoering is een op samenwerking gerichte gespreksstijl die iemands eigen motivatie en bereidheid tot verandering versterkt.
Definitie voor de professional: Die der Anwendung des Motivational Interviewing zugrundeliegende und durch Partnerschaft, Akzeptanz, Wohlwollen sowie In-Erinnerung-Rufen gekennzeichnete Einstellung des Therapeuten
Motiverende gespreksvoering is een persoonsgerichte manier van hulpverlenen om het veel voorkomende probleem van ambivalentie ten aanzien van verandering aan te pakken.
Technische definitie: Motiverende gespreksvoering is een op samenwerking gerichte, doelgerichte gespreksstijl met bijzondere aandacht voor verandertaal. Het is ontworpen om de persoonlijke motivatie voor en de commitment voor een bepaald doel te versterken door het ontlokken en verkennen van iemands eigen redenen om te veranderen in een sfeer van acceptatie en compassie.
ORBS: Open vragen stellen (Open Question), Reflecterend luisteren (Reflection), Bevestigen, (Affirmation), Samenvatten (Summary)
Spirit : Acceptatie (Acceptance), Partnerschap (Partnership), Samenwerking (Collaboration), Ontlokken (Evocation), Compassie / Mededogen (Compassion).
Chinese: 動機式晤談法 / 動機式面談法 / 動機式會談法 / 動機式訪談法
Definition:
大眾化的定義﹕一個協作性的對話方式,強化一個人自己的動機和作出改變的承諾。
臨床的定義﹕一個以人為中心的諮詢方式,處理對改變的矛盾心態這個常見問題。
學術上的定義﹕一個協作性和以目標定向而特別著眼於改變語言的溝通方式,設計為在一個接納和至誠以當事人為先的氣氛之內,靠著引出和探索一個人自己對改變的理由,強化個人對某特定目標的動機和承諾。
OARS: 開放式問題 (Open Question), 肯定 (Affirmation), 反映 (Reflection), 摘要 (Summary)
Spirits: 合作 (Collaboration), 接納 (Acceptance), 以誠為人 (Partnership), 喚出 (Evocation)
Korean 동기면담 / 변화동기를이끌어내는 면담기법
Definition (정의)
일반적 정의 : “변화 동기와 결단을 견고히 해주는 협동적 대화 스타일”
임상적 정의 : “변화에 대한 양가감정를 다루는 내담자중심 상담 스타일”
기술적 정의 : “수용과 연민으로 내담자 의 변화 이유를 이끌어내고 탐색하여 특정 목표에 대한 동기와 결단을 견고히 하기 위해 고안된, 협동적 목표중심적 의사소통 스타일로서 변화대화에 특별히 주의를 기울인다”
OARS: 내담자 중심 의사소통 스타일의 네가지 기본 기술 : 열린질문하기, 인정해주기, 반영해주기, 요약해주기
Spirit (정신): 동기면담을 실천할 때 기본이 되는 정신과 마음의 틀로서 파트너십, 수용, 연민, 유발 등이다.
Japanese 動機づけ面接 / 動機づけ面接法
一般人向け: 協働的なスタイルの会話によって,その人自身が変わるための動機づけとコミットメントを強める方法
臨床家向け: MIはパーソン中心のカウンセリング技法によって,変化に関するアンビバレンスに伴う共通する問題を明確する方法
治療技法として:MIは協働的かつ目的志向的なコミュニケーションのスタイルであり,変化に関する言語に対して特に注目するものである。受容と深い共感をもたらす環境の中で,人自身がもつ変わる理由を引き出し,探ることによって,その人の動機づけと特定された目標に向かうコミットメントを強める。
OARS: 開かれた質問 (Open Question),是認 (Affirmation) ,聞き返し (Reflection),サマライズ (Summary)
スピリット/精神 MIという態度:パートナーシップ(Partnership), 受容 (Acceptance), 」思いやり (Compassion), 喚起 (Evocation)
ACE協働作業的であること,喚起的であること,自律性を尊重すること。自律 (Autonomy),協働(Collaboration),喚起(Evocation)
Overview of the translators’ efforts
Each translation has its own policy. We can find two major translation styles; 1) Import English term as it is, 2) Translate it. For example, “commitment” is left as it is in Dutch and Japanese. In other languages, it is translated like “l’engagement” in French. Translations of OARS vary in great deal, as OARS itself is a product of convenience only for English speakers. A literal translation of it does not mean anything for other languages. Chinese and Japanese give up to translate OARS. The readers of the translations have to know the English words to see why OARS.
Ambivalence of translator
There are six major contradictory arguments for the best translation.
1. It must give the words of the original./ It must give the ideas of the original.
2. It should read like an original work / It should read like a translation.
3. It should reflect the style of the original. / It should possess the style of the translator.
4. It should read as a contemporary of the original. / It should read as a contemporary of the translator.
5. It may add to or omit from the original./ It may never add to or omit from the original.
6. A translation of verse should be in prose./ A translation of verse should be in verse.
Considering these contradictory arguments, it is easy to find confusions in translations, and it is not a matter of misunderstanding or mistranslation. There is one more concern for foreign language translations. As far as they are expressed in English, the confusions of concepts in MI would be read by others, who may not necessarily be English speakers. However, confusions in Languages other than English can only be found by its speakers. Original authors, Bill Miller and Steve Rollnick will never find the errors or confusions.
Future Suggestion
1 Start and maintain MINT endorsed glossary of key terms
2 Have a network for translators and critics.
3 If possible, have a back translate to English, and check the validity.
4 Establishing a new MINT, Motivational Interviewing Network of Translators.

2014/9/12 現在の精神障害に対する認知療法的アプローチ;その現在とこれから 強迫性障害,14回認知療法・18回摂食障害学会 合同シンポジウム,大阪市

今日,強迫性障害といえばERP(エクスポージャーと儀式妨害)というぐらい,この方法はよく知られるようになっている。儀式妨害とは儀式をしたいという衝動をそのままにし,儀式をしないことである。汚れを広げないようにするための行為も禁止され,消極的回避は積極的に汚す行動に置き換えられる。ERP中は,おぞましさや吐き気などの不快な情動や破滅のイメージなどの恐ろしい思考など患者自身の内的事象を止めたり,避けたり,かわしたり,気ぞらししたりせず,十分に享受し,味わうよう,積極的に関わるよう患者は励まされる。
儀式は単純に止めるという教示で止まるようなものではない。むしろ止めようとすればするほど“したい”という衝動が強くなり,止められなくなる。特にメンタルチェッキングのような頭の中だけで行われている儀式行為に関してはそうである。儀式とは両立しない他の行動を増やすことが役立つ。ハビット・リバーサルや負の練習,などの方法がある。意図的に多種類の強迫観念が連続して起こるようにすることで儀式を妨害することもできる。新しい強迫観念で儀式を中断させるのである。
従来,教科書的には「ERPとは儀式をしないことで強迫観念による不安を減らす方法である」と書かれていることが多い。しかし,不安・不快感低減を目指すことは回避行動を増やすことと機能的に同等である。演者は,不安・不快感を減らすことを目的としてERPをしてはならない,不安・不快感を積極的に起こすためにエクスポージャーをし,それを積極的に味わうために儀式を妨害するのであると説明している。これはACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)と同じ考えに基づくものである。
一般的なERPは入院や10回以上のセッションで行われることが多い。演者はそれを連続3日間に凝縮し,外来集団療法の形式で行うようにした。これを集団集中外来短期治療プログラム(以下,3日間プログラム)と名付けた。これは,①外来通院自体を状況エクスポージャーとして用いる,②自宅の普段の生活環境でのERPを行う,③毎日3日間連続することにより,変化を患者がはっきり分かるようにする,などの特徴がある。プログラムは毎月数人ずつをまとめて行う。プログラムを終えた患者が翌月の患者に対して治療内容と症状の変化を自分自身の体験に基づいて説明するようにした。同じ強迫性障害の患者が治っていく様子を見ることは,ERPに対する動機づけを強める。当日は3日間プログラムの実際について紹介する。
発表スライド

2014/10/11 MI, communication styles and skills trainings; Assertive, positive, behavioral, and Japanese style, at MINT Forum Atlanta

Presenter: Hiroaki Harai, Rachel Green

MI is a collaborative communication style for strengthening a person’s own motivation and commitment to change. As it is a communication style, its practice and learning usually involves some skill training.
Other communication skills trainings are also practiced widely. Assertiveness training, Parent Effectiveness Training, CRAFT, and Non-violent Communication, to name a few. There are also popular principles such as “I-statement” and IFER (I feel, Explanation, Request). Some languages have unique communication styles. For example, Japanese language rarely uses pronouns, which makes “I-statements” awkward if they are applied as it is. For the purpose to be assertive without putting the listener on the defensive, we have to reframe these principles to accommodate to these characteristics in Japanese communication.

This workshop aims at sharing and appreciating notions of these trainings, and the impact of cultural / conventional differences on communication styles in cultural diversity. At the same time, if MI is truly MI in its spirit, it should be meaningful across communications styles or languages. What is the impact of the specific use of MI-language, particularly reflections (which often start with “You…”) on other languages and cultures?

For example;
If your date is late and you are frustrated with him/her, how do you express your feelings and what is the best way to motivate the other to be on time? What models or styles are the best tools to coach the poor lover for each different culture/language?

2012/9/23 行動療法研究の研究 第38回日本行動療法学会 行動療法士会企画シンポジウム

行動療法士会企画シンポジウム
2012年9月23日 15:00 ~ 16:30 第2会場(以学館1F2号ホール)
「症例・事例研究を原著論文として投稿するために必要な条件を考える(2)」
企画・司会:加藤哲文(上越教育大学)
尾形明子(広島大学)
話題提供:高橋史(信州大学)
田中恒彦(滋賀医科大学)
指定討論:原井宏明(名古屋メンタルクリニック)

発表スライド 行動療法研究の研究

2012/9/22 マニュアルから抜け出したい臨床家の悩み-CBTをより効果的に行う条件 第38回日本行動療法学会 自主企画シンポジウム2

2012/9/22 12:20~14:50
企画:岩野卓(北仁会旭山病院/北海道医療大学大学院)
司会:中島俊(東京医科大学睡眠学講座/神経研究所付属睡眠学センター)
話題提供:岩野卓(北仁会旭山病院/北海道医療大学大学院)
岡島義(財団法人神経研究所付属睡眠学センター)
伊藤正哉(国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター)
指定討論:原井宏明(和楽会なごやメンタルクリニック)

2012/3/21 行動科学学会 第28回ウィンターカンファレンス2012 シンポジウム1「ヒトとその仲間の強迫性障害」 企画者:原井宏明

場所〒949-2113 新潟県妙高市杉野沢 1978 「ハイランドロッジ タケゲン」

シンポジウム1「ヒトとその仲間の強迫性障害」 企画者:原井宏明

統合失調症やうつ病にはPCP誘発モデルや学習性絶望感モデルなどの動物モデルがある。 一方,強迫性障害の動物モデルはあまり知られていない。実は,犬や猫でも強迫行為をしている。 このシンポジウムでは,強迫性障害の概念と診断に関する一般的な紹介,認知知行動モデルと治療, 実際の治療場面のデモビデオ提示を2人の臨床家が行う。 次に獣医が動物における強迫性障害の紹介をする。 最後に学習理論からみた強迫行為・常同行動についての実験的基礎を2人の研究者が解説する。

3DI:3日間集団集中行動療法プログラム
原井宏明 (なごやメンタルクリニック)

3DI:3日間集団集中行動療法プログラムとはエクスポージャーと儀式妨害(ERP)を数人から10人の患者グループを対象にして3日間で行うものである。2005年,遠隔地からの患者に対応するために開発した。2008年になごやメンタルクリニックで行うようになった。過去3年間,300人以上の患者がこのプログラムを受けている。この講演では3DIのあらましと治療成績を治療場面のビデオと音声を用いて解説する。
悪徳セールスマンを追い返すには?: 強迫性障害の認知理論
小堀 修 (千葉大学)

不安の認知理論によれば、起きてほしくないことが起こる確率を高く見積もり、実際の起こったときの恐ろしさを大きく評価すると、私たちの不安が高くなる。起きてほしくないことを未然に防ぐため、一生懸命に、様々な予防をしようとすると、高い不安が維持されてしまう。本発表では、(1)不安の認知理論を強迫性障害に応用して解説し、(2)治療において、話し合いや行動実験がどのように行われているのか具体例を提示する。
獣医からみた動物の強迫性障害(常同障害)
入交 眞巳 (北里大学)

大型犬にみられる前肢を舐め続ける行動、柴犬によくみられる尾を追い続ける行動、馬のさく癖行動などは、その症状、薬物に対する反応、および遺伝的要因が関与する3つの点から人の強迫性障害と類似した疾患なのではないかと考えられている。しかし、動物に「強迫観念」はないであろうと仮定し、英語ではOCDではなく、obsessionを抜いてcompulsive disorder(日本語訳では「常同障害」)と現在は表現されている。今回は動物の常同障害を映像でご紹介する。
付随的行動の意味:強化子がなくても維持される強迫行動の動物モデル
磯 博行 (兵庫医療大学)

1961年に、J.L.Falkがラットのオペラント実験中に偶然発見したスケジュール誘発多飲症(SIP)は、動機があいまいなまま強く持続して行動が生じることからアルコール依存症のモデルとして注目された。その後、噛み付きや敷き藁を噛むなど他の行動も間歇強化スケジュールの下で生じることが明らかとなり、このような行動は付随的行動と呼ばれた。これらを説明する理論をとりあげ、その動機付け的側面について考察する。

適応と不適応の境界線
吉野俊彦 (神戸親和女子大学)

行動分析学ではすべての生じているオペラント行動は何らかの強化を受けており,個人の行動レパートリーの中で適応的なものが選択的に強化されていると仮定する。一方で,適応的であるはずの確認行動が過剰となり,不適応感を主訴に来談されるクライエントが存在する。適応と不適応を分ける境界線は何か,そうした不適応行動を行動随伴性でどのように捉えることができるかを,徹底的行動主義の立場から症例を含めながら考えたい。